 アフリカの乾燥した草原に多く生息するシマウマは、その名のとおり体中にたくさんの白黒の縞模様をもっています。この縞があるおかげで体をわずかに大きく見せたり、周りの草に紛れやすく敵の目を欺くことができます。また、シマウマそれぞれの模様が異なるため仲間を見分けることもできます。驚くことに、この縞は風を起こす役割も持っています。縞の白い部分は熱を吸収しにくく、黒い部分は熱を吸収しやすくなっています。そのために体の表面で温度差が発生し、微妙な風の流れ(対流)が起こります。このおかげでシマウマは常に体を快適な温度に保つことができるのです。

 家やビルの周り、地面などにシマウマの体の表面のように温度差を持たせることができれば、電気を使わずに常に周囲を快適な温度に保つことができます。

 縞模様から発生する対流をコンピューターでシミュレーションする実験が行われています。実際の道路を想定したシミュレーションの結果、温度差が生じた表面では対流が生じ、一区画の長さを3〜5mにしたときに風速が上昇することが分かりました。
出展 Mammal Society, Mammal Review,32, 237-244

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