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すごい自然!トピックス
どんなに群れてもぶつからない魚群
何がスゴイの?どうやって役立てる?研究者に聞いてみた!キミのアイディアを教えて!
群れはどうやってつくられるの?

サメに狙われている魚群 Photo by Kevin eddy
 魚の群れは、視界の悪い水の中で何万もの魚が集まっても、スピードを出しても、互いにぶつかりもせずに泳いでいます。また、魚の群れには行動を指揮するリーダーもいません。今回はそんな「群れ」の不思議な世界に迫ってみたいと思います。

 小川のメダカやフナも、海や水族館の大きな水槽のサンマやアジも群れを作って泳いでいます。どの群れも、沢山の魚がお互いに衝突することなく泳ぎ回っています。  一見、みんなが仲良く決まりを守って行動しているかのようですが、実はそういう訳でもないのです。自分を食べにくる捕食者(敵)から身を守るために、仲間を隠れ蓑にして群れの中へ身を隠そうとする利己的(りこてき)な行動が、群れを形成する一つの要因と考えられています。

 例えば、たった一匹のメダカが池にいる場合、そこに捕食者がいるとこのメダカが狙われる確率は100%ですが、10匹の群れにいる一匹のメダカが狙われる確率は10分の1の10%と低くなります。逆に群れからはぐれた個体は目立ってしまい、敵に襲われる可能性は高くなります。また、沢山の個体が集まることによって、周囲に対する注意力を高める効果があります。そして、魚達は敵に襲われると、四方八方にパッと散らばることがありますが、これは同じように見える獲物が別の方向に動き回ることによって、捕食者の狙いを絞りにくくする効果をもたらしていると言われています。
魚はぶつからない?その理由

 魚の群れは、大きな群れになると数百、数千、数万もの個体が集まりますが、どんなに数が大きくなろうと整然とした群行動を行います。この群行動は、次の3つのルールによって維持されていることがわかっています。

ルール1 反発:相手と近づきすぎている場合、衝突を避けるために距離を保つ。

ルール2 並行:相手と一定の距離を保っている場合、向きを揃えて同じ速度で泳ぐ。

ルール3 接近:相手と距離が離れている場合、距離を縮める。

*魚の体の横には側線と呼ばれる感覚器が備わっていて(魚のスーパーセンサーに学ぶ無事故社会、側線)、敵や周りの魚が作る水力の変化や音を感じることができ、となりの魚との距離を知ることが出来ます。
群れの「三つのルール」 提供:稲田さん(JAXA)
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