|
サメに狙われている魚群 Photo by Kevin eddy
|
|
魚の群れは、視界の悪い水の中で何万もの魚が集まっても、スピードを出しても、互いにぶつかりもせずに泳いでいます。また、魚の群れには行動を指揮するリーダーもいません。今回はそんな「群れ」の不思議な世界に迫ってみたいと思います。
小川のメダカやフナも、海や水族館の大きな水槽のサンマやアジも群れを作って泳いでいます。どの群れも、沢山の魚がお互いに衝突することなく泳ぎ回っています。
一見、みんなが仲良く決まりを守って行動しているかのようですが、実はそういう訳でもないのです。自分を食べにくる捕食者(敵)から身を守るために、仲間を隠れ蓑にして群れの中へ身を隠そうとする利己的(りこてき)な行動が、群れを形成する一つの要因と考えられています。
例えば、たった一匹のメダカが池にいる場合、そこに捕食者がいるとこのメダカが狙われる確率は100%ですが、10匹の群れにいる一匹のメダカが狙われる確率は10分の1の10%と低くなります。逆に群れからはぐれた個体は目立ってしまい、敵に襲われる可能性は高くなります。また、沢山の個体が集まることによって、周囲に対する注意力を高める効果があります。そして、魚達は敵に襲われると、四方八方にパッと散らばることがありますが、これは同じように見える獲物が別の方向に動き回ることによって、捕食者の狙いを絞りにくくする効果をもたらしていると言われています。
|