アワビの貝殻を内側から見てみると、真珠のようにキラキラと輝いています。これは、光の波長と同じくらいの、とても薄い板を重ね合わせたときに見える「干渉色(かんしょうしょく)」というものです。アワビの貝殻は真珠と同じように薄いセラミックスの板を何枚も重ねた「積層構造(せきそうこうぞう)」になっています。 1枚のセラミックスの板の厚さはなんと1ミクロン*以下で、厚さ1mmの中に薄い板が1000枚以上重ねられていることになります。 このセラミックスの板は軟らかくてよく伸びる接着剤で貼り合わされています。貝殻にヒビが入って薄い板が何枚か壊れても、次の板との貼り合せ面でヒビの進行方向をそらしたり、軟らかい接着層がヒビが進むエネルギーを吸収したりして、ヒビが止まってしまいます。板の貼り合せ面でエネルギーを消費させながら薄板が少しずつ壊れるので、なかなかお皿が割れるようには壊れないのです。
*1ミクロンは1ミリの1/1000。 |
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アワビの貝殻:内側の表面
アワビの貝殻:破壊の様子 (提供:物質・材料研究機構 垣澤英樹) |